なぜ人間は炭水化物がすきなのか
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最終更新日:2015/04/30
ダイエット教室
なぜ人間は甘いもの(炭水化物)が好きなのでしょうか。
簡単に言うと、人類は飢餓が続いてた400万年前から進化していないからです。
ダイエットの話なのに、人類の歴史とか400万年前とか言われて面食らう方もいらっしゃるかと思います。
特に楽天でダイエットサプリや酵素ドリンクを探していたり、朝はスムージー(甘いやつ)を飲んでいる方はキョトンとされる方が多いです。
そのような方は、大脳新皮質が発達して、情報でしか自分の体のことを考えられなくなっています。
情報や数値ではなく、1個の動物としての人間、哺乳類年の人間、生命体としての人間という目で自分を見てください。
本来、美しく健康でいられるはずの生命体が病気になったり過度に重くなっているのは、そのような観念を忘れて、胃袋は満腹なのに脳にだまされて食べ続けたり、人間社会の過度なストレスが原因で満腹中枢が壊れてしまった帰結です。
ですが、安心してください。ダイエットサプリを血眼になって探すのが得意な情報収集能力や分析能力の高い人ほど、人類の歴史の話とダイエットの話に納得するはずです。
まず、400万年と呼ばれる人類の歴史のうち、食べ物が安定的に食べられるようになったのは
およそ1万年前からといわれています。
つまり残りの399万年間は、安定的に食べ物がなかった時代といえます。
飢餓の状態が399万年間続いていました。
冷静に考えて、400分の1と400分の399、現代人がどちらの影響を色濃く受けているかと考えれば、
、、、
答えはでますよね。
ですがここで反論があります。
確かに400分の399は1に比べたら399倍だ。
その飢餓の影響を受けて、まだ人類は飢餓ということが抜けてないかもしれない。
でも、1万年というのも、人間の寿命から考えたら長いではないか。
それに今の日本において、飢餓で苦しんでいる時代とは言えるわけがない。
そうなんです。1万年も長いですよね。その1万年の間に人類は飢餓を克服し、
むしろ食べ物が多い状況に適した肉体、いいかえると、
「食べるものにあまり困らない動物」
に進化している可能性もあります。
だから進化した人類にとってふさわしいダイエット方法を教えてほしい
という考えを持っている人がいても不思議ではありません。
しかし、残念なことに、
「人類はいまだに飢餓状態がインプットされた動物」
ということが言えます。
その証拠があるのです。
人類が飢餓のときの状況を想像してください。
もし食べられる動物が近くにいたらどうしますか?
食べ物はいつも手に入る時代ではないとき、食べられそうな動物がいたら
絶対に逃したくないですよね。
でも、相手も動物。食べられないように必死に逃げるはずです。
ですから食べ物を見つけたら、全力で、そして全速力で獲物を追うはずです。
その全力を出す場合、ホルモンの分泌が欠かせません。
ホルモン分泌によって血糖値を一気に上昇させ、自分の持っている力を100%発揮できるようにします。
アドレナリンも血糖値上昇の1つのホルモンです。
そのようなホルモンを出し、戦闘モードへ一気に体調を変化させ、獲物を狩ります。
その逆で、自分が食べられそうな危機に出くわすこともあるはずです。
自分を食べようとする動物がいたら、同じようにホルモンが分泌され、
全速力で逃げる状態を作ることが望ましいです。
筋肉を最大限使い、すばやく、多少の痛みも忘れてとにかく逃げまくる。
捕まったら、ジエンドです。
火事場の馬鹿力も時に発揮して必死に逃げたこともあったのではないでしょうか。
そんな緊急事態やいざ!というときに力を発揮できるのは血糖値を上げるホルモンがあるからです。
ただ、そんな毎回うまくアドレナリンって出たのでしょうか?
ただでさえ、食料がない時代、空腹すぎてアドレナリンがでないこともあったのでは?
と思いませんか?
そう、確かに出ないときがありました。
しかし、そうなるとこれまた生命の危機に陥るわけです。
なので人類はバックアップ機能をつけました。
なんと、アドレナリンが出ない場合は別の血糖値を上げるホルモンが出るのです。
血糖値を上げるホルモンは、アドレナリン(エピネフリン)のほかに
グルカゴン、糖質コルチコイド、成長ホルモンと3つあります。
合計4つの血糖値を上げるホルモンによって人類は飢餓や危機を乗り越えてきました。
では、逆に下げるホルモンはどうか?
実は、インシュリン一つしか持っていませんでした。
当然ですよね?いつも飢餓ですから下げる必要がほとんどなかったからです。
では、飽食の時代になった今、人類は下げるホルモンをたくさんもっているのでしょうか?
答えはNoです。そういまだインシュリン1つしか持っていませ。
400万年前と、変わっていないのです。
ということは、人間の遺伝子は飢餓という情報を色濃くもっているといえます。
ですから
「人類はいまだに飢餓状態がインプットされた動物」
という結論になります。
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