探偵への依頼は浮気調査がもっとも多い

テレビドラマに出てくる探偵と言えば、殺人事件などの難事件を解決していくストーリーが一般的ですが、このような刑事事件は警察が捜査に当たりますので、探偵に調査依頼が来ることは殆どありません。
それでは、実際の探偵はどのような調査依頼が多いのでしょうか？

探偵に関する情報は、探偵事務所の選び方 比較ガイド | Detective selectionに詳しい解説がありますので、こちらのサイトも参考になると思います。

探偵が行う調査は民事事件が中心

探偵が行う調査の多くは、刑事事件ではなく民事事件の証拠収集が中心となります。
簡単に言うと、刑事事件とは犯罪に当たる事件になり、殺人、窃盗、傷害、詐欺などに当たります。これらの刑事事件は、警察が捜査をし検察が裁判を行います。もちろん、被害者が費用を負担することはありません。
それに対し、民事事件とは損害賠償の請求などになり、金銭の貸し借り、損害賠償請求などになります。これらの民事事件は、警察が介入することはなく、加害者の特定、住所の特定、証拠収集などを被害者が行う必要があります。ただし、これらの調査は、一般の方には難しい場合も多く探偵が代行するケースが一般的です。
ちなみに、刑事事件でも損害賠償を請求することができる場合が有りますが、損害賠償の請求は警察が行ってくれることはなく、被害者が行う必要があります。

探偵への依頼で最も多いのは浮気調査

探偵への依頼で最も多いのは浮気調査になるそうです。
浮気と聞くと軽い印象を受ける方も多いかもしれませんが、「婚姻関係にある夫婦は他の異性と性的関係をもってはいけない」ことは民法により定められており、立派な不法行為に当たります。そのため、不法行為に基づく損害賠償（慰謝料）が請求できるのです。
また、浮気の事実がある場合には、相手の同意が無くても離婚することができるため、離婚をするために浮気の証拠が欲しい人もいるそうです。

浮気調査の依頼が多い理由は、浮気をしている人が多いことが一番の理由かもしれません。各種アンケート調査によると、浮気をしたことがあると答えた人の割合は3割程度であり、他のトラブルに比較して件数が多いことが挙げられます。
浮気の件数が多ければ、調査依頼が多いのも当然と考えることができます。

また、浮気は精神的にも大きな負担になることから、白黒をはっきりさせたいと考える方が多く、金銭トラブルなどと比べて探偵に調査を依頼する人の割合が高いことも理由の一つになっています。ちなみに、浮気の慰謝料請求は、条件などにもよりますが、配偶者と浮気相手の両方に請求することができる為、浮気相手が許せないと思う方からの依頼も多い傾向にあるそうです。

その他に多い依頼内容とは

浮気調査以外で探偵に調査依頼が多いものは、やはり金銭問題に関するものになります。
お金を貸していた相手の行方が分からなくなってしまったり、返金に応じない相手からの金銭の回収の相談が多いそうです。
このような金銭トラブルでは、相手の見ものと特定を初め、資産の特定、勤務先の特定、預金口座の特定などを行っているようです。
ただし、相手に資産が全くない場合には、回収することは非常に困難になりますので、お金の貸し借りには十分注意する必要があるでしょう。
その他にも、結婚相手や家族の調査依頼も依然として一定数はあり、特に地方の方からの依頼が多いそうです。

刑事事件の証拠収集を行うこともある

刑事事件の捜査は警察が行うので、探偵に調査依頼が来ることは少ないものの、全くないわけではないそうです。
軽微な刑事事件に対しては、警察も積極的に捜査をしてくれないこともあり、そのような場合には探偵が入手した証拠を基に警察に被害届を出すことで、警察が積極的に動いてくれることもあるようです。
警察も、限られた人員の中で優先順位を付けて捜査を行う必要がありますので、証拠が無い場合や加害者が不明の場合には、被害が深刻でない事件の場合には後回しになってしまうのも仕方がない事なのかもしれません。
このようなケースでは、探偵に相談をしてみると良いかもしれません。
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